「質屋の月利は5%って高そう。年利60%じゃない?」「カードローンより質屋の方が高いと言われたけど、実際にいくら払うの?」「短期利用なら本当に質屋が得なのか、具体的な金額で見たい」——質屋の利息は 月利表示 で見ると高く見えますが、短期利用での実額負担は意外なほど小さいケースが多くあります。

本記事では、1万円〜100万円の金額別×1週間〜3ヶ月の期間別で質屋の利息を実額シミュレーションし、カードローン・消費者金融の年利と直接比較します。

質屋の利息はどう計算される?

月利と日割り計算の基本

質屋の利息は 月利(つきり) で表示され、日割りで計算されます。

  • 月利: 1ヶ月あたりの利率(例: 月利5%)
  • 日割り: 借入日数に応じて按分(30日換算)
  • 計算式: 借入額 × 月利 × (借入日数 ÷ 30)

例: 5万円を月利5%で15日間借りた場合 → 50,000 × 0.05 × (15÷30) = 1,250円

月利の相場(金額帯別)

借入額が大きくなるほど、月利は下がる傾向があります。

借入額月利相場備考
〜1万円5〜9%少額は月利高め
1〜10万円4〜7%中小額の標準帯
10〜50万円3〜5%中額融資の相場
50〜100万円2〜4%高額融資の相場
100万円超1〜3%大型融資の相場

店舗・地域・品物の流動性によって変動するため、複数店舗で見積もりを取ることを推奨します。

金額別×期間別の利息シミュレーション

1万円借入の利息

期間月利5%月利7%月利9%
1週間117円163円210円
2週間233円327円420円
1ヶ月500円700円900円
2ヶ月1,000円1,400円1,800円
3ヶ月1,500円2,100円2,700円

1万円・1週間なら200円前後。コーヒー1杯分です。

3万円借入の利息

期間月利5%月利6%月利7%
1週間350円420円490円
2週間700円840円980円
1ヶ月1,500円1,800円2,100円
2ヶ月3,000円3,600円4,200円
3ヶ月4,500円5,400円6,300円

3万円・1ヶ月で1,500円前後。外食1回分の利息です。

5万円借入の利息

期間月利4%月利5%月利6%
1週間467円583円700円
2週間933円1,167円1,400円
1ヶ月2,000円2,500円3,000円
2ヶ月4,000円5,000円6,000円
3ヶ月6,000円7,500円9,000円

5万円・1ヶ月で2,500円前後。短期返済前提なら大きな負担ではありません。

10万円借入の利息

期間月利3%月利4%月利5%
1週間700円933円1,167円
2週間1,400円1,867円2,333円
1ヶ月3,000円4,000円5,000円
2ヶ月6,000円8,000円10,000円
3ヶ月9,000円12,000円15,000円

10万円・1ヶ月で3,000〜5,000円。実額の負担感は思ったより小さいことがわかります。

30万円借入の利息

期間月利2.5%月利3%月利4%
1週間1,750円2,100円2,800円
2週間3,500円4,200円5,600円
1ヶ月7,500円9,000円12,000円
2ヶ月15,000円18,000円24,000円
3ヶ月22,500円27,000円36,000円

30万円・1ヶ月で7,500〜12,000円。中額融資のレンジです。

50万円借入の利息

期間月利2%月利2.5%月利3%
1週間2,333円2,917円3,500円
2週間4,667円5,833円7,000円
1ヶ月10,000円12,500円15,000円
2ヶ月20,000円25,000円30,000円
3ヶ月30,000円37,500円45,000円

50万円・1ヶ月で1〜1.5万円程度。

100万円借入の利息

期間月利1.5%月利2%月利2.5%
1週間3,500円4,667円5,833円
2週間7,000円9,333円11,667円
1ヶ月15,000円20,000円25,000円
2ヶ月30,000円40,000円50,000円
3ヶ月45,000円60,000円75,000円

100万円・1ヶ月で1.5〜2.5万円。高額融資ほど月利が下がる ため、実額負担は緩やかに増加します。

質屋とカードローンの実額利息比較ビジュアル
質屋とカードローンの実額利息比較ビジュアル

カードローン・消費者金融との実額比較

カードローン年18%との比較(1ヶ月利用)

借入額質屋(中央値月利)カードローン年18%どちらが安い
1万円700円(月利7%)148円カードローン
3万円1,800円(月利6%)444円カードローン
5万円2,500円(月利5%)740円カードローン
10万円4,000円(月利4%)1,479円カードローン
30万円9,000円(月利3%)4,438円カードローン
50万円12,500円(月利2.5%)7,397円カードローン
100万円20,000円(月利2%)14,795円カードローン

1ヶ月利用なら名目利息額はカードローンの方が安い 結果になります。

しかし「総コスト」で見ると質屋が選ばれる理由

カードローンの利息額が安く見えても、以下の「隠れたコスト」が発生します。

  • 信用情報への登録: 住宅ローン・自動車ローン審査時のDTIに算入
  • 在籍確認電話: 勤務先への連絡で職場バレリスク
  • 郵送物: カード・利用明細が自宅に届く(家族バレ)
  • 新規与信枠の開示: 既存ローンの審査・追加融資に影響
  • 多重申込シグナル: 短期間の連続申込はマイナス評価

質屋は「実額利息」と引き換えに「信用情報温存・職場バレ回避・家族バレ回避」を提供する設計 です。

利用手順(ステップバイステップ)

ステップ1: 概算査定を電話で確認

  • 取扱可否
  • 概算査定額
  • 月利の目安
  • 営業時間

ステップ2: 必要書類・品物を準備

  • 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード等)
  • 預ける品物本体
  • 保証書・購入証明書(あれば査定額アップ)
  • 付属品(箱・冊子・追加ベルト・コマ等)

ステップ3: 来店・査定

  • 店頭で品物確認
  • 月利・流質期限・延長条件の説明
  • 借入額の合意

ステップ4: 現金受け取り

  • 質札の発行
  • 現金を即日受け取り(30分〜1時間)

ステップ5: 期限内の返済

  • 元金+利息を持参
  • 質札と引き換えに品物を受け戻し

必要な持ち物・準備

必須書類

  • 運転免許証またはマイナンバーカード
  • 健康保険証+公共料金明細(補助書類)

あると査定額が上がる書類

  • 保証書・ギャランティーカード
  • 鑑定書・鑑別書
  • 購入証明書・領収書
  • 付属品(箱・冊子・追加コマ・予備ベルト等)

付属品の有無で査定額が10〜30%変動 することがあります。

利用する際の注意点・デメリット

注意点1: 流質期限を超えると品物を失う

質屋営業法第19条により、原則3ヶ月の流質期限を経過すると 品物の所有権が質屋に移転 します。延滞・督促・信用情報登録はありませんが、預けた品物は戻りません。

注意点2: 延長時の利息発生

流質期限を延長する場合、元金は据え置きのまま利息分のみ追加で発生 します。長期化すると累積利息が大きくなるため、短期返済前提が鉄則です。

注意点3: 偽造品・盗品は預けられない

質屋は古物営業法・盗品等取締法の管理下にあり、偽造品・盗品の質入れは禁止されています。

注意点4: 受け戻しが必要

期限内に元金+利息を持参して受け戻し手続きが必要。忘れると流質 になるため、期限管理を徹底してください。

他の選択肢との総コスト比較

1ヶ月利用の場合

手段5万円10万円30万円
質屋2,500円4,000円9,000円
カードローン年18%740円1,479円4,438円
信用情報影響なし登録登録
即日対応◯(即日カード)
在籍確認なしありあり

3ヶ月利用の場合

手段10万円30万円50万円
質屋12,000円27,000円37,500円
カードローン年18%4,438円13,315円22,192円
信用情報影響なし登録登録

3ヶ月以上の長期利用ならカードローンが金額有利 ですが、信用情報・職場バレ・家族バレを総合判断する必要があります。

利用シミュレーション

ケース1: 友人の結婚式ご祝儀5万円・2週間で返済

項目内容
預ける品物ブランドバッグ(市場価値 約12万円)
借入額5万円
月利5%
借入期間2週間
利息1,167円

ランチ2回分の利息で、信用情報・家族バレなしで結婚式を乗り切れます。

ケース2: 住宅ローン審査前のつなぎ50万円・1ヶ月

項目内容
預ける品物ロレックス(市場価値 約150万円)
借入額50万円
月利2.5%
借入期間1ヶ月
利息12,500円

住宅ローン審査時のDTI算入を回避 できる価値が、利息12,500円を上回ります。

よくある質問(FAQ)

Q1. 月利5%は年利換算でどのくらいですか?

単純計算で年利60%相当 ですが、短期利用なら名目年利は意味を持ちません。重要なのは「実際にいくら払うか」の実額比較。3万円・1ヶ月なら1,500円程度です。

Q2. 質屋の月利上限は法律で決まっていますか?

決まっています。質屋営業法では年利109.5%(月利約9.125%)が上限。実務上は店舗ごとに大幅に下回る月利を設定しており、高額融資ほど月利は下がる傾向です。

Q3. 1日だけ借りた場合の利息はどう計算されますか?

月利を30日で按分 した日割り計算になります。月利5%・5万円・1日なら、50,000 × 0.05 × (1÷30) = 約83円。日数が短いほど利息は小さくなります。

Q4. 利息以外の手数料はかかりますか?

通常の質入れ・受け戻しでは追加手数料は発生しません。ただし 保管料・査定料 を別途設定する店舗もあるため、事前に確認してください。

Q5. カードローンと比較してどちらが本当に得ですか?

金額のみなら1ヶ月以上の利用でカードローンが有利、信用情報・職場バレ・家族バレを総合判断するなら質屋が選ばれるケースが多くあります。利用目的・返済計画・信用情報の状況で選び分けてください。

Q6. 流質後の品物はどうなりますか?

質屋が所有権を取得し、店頭販売・オークション等で換金されます。借入額以上の売却益が出ても残金は返金されません(流質は所有権移転で完結する仕組み)。

Q7. 借入額を途中で増やすことはできますか?

通常はできません。追加借入には 再質入れ手続き が必要で、新規取引として処理されます。同じ品物に対して借入額を変更する場合は店舗に相談してください。

Q8. 期限延長の手続きは何度でも可能ですか?

店舗ごとのルールですが、利息支払いを継続する限り、複数回延長が可能なケースが多くあります。ただし累積利息で総コストが膨らむため、長期化は推奨されません。

Q9. 月利が低い店舗を見分ける方法は?

事前電話で月利と査定額を確認することが基本。「月利○%」「月利○%〜」のレンジ表記の場合、実際の借入時に上限値で適用されることがあるため、来店前に確認してください。

Q10. 100万円超の借入は本当に月利1〜3%ですか?

高額品(ロレックス・パテック・希少ジュエリー・金地金等)を担保にした場合は、月利1〜2%まで下がるケースがあります。店舗の取扱品ジャンル・在庫リスクによって変動するため、複数店舗の見積もりが有効です。

まとめ

質屋の利息は短期利用なら実額負担が小さく、金額・期間・月利で計算可能です。

  • 少額(〜10万円): 月利4〜9%、1ヶ月で数百〜数千円
  • 中額(10〜50万円): 月利3〜5%、1ヶ月で3,000〜15,000円
  • 高額(50万円〜): 月利1〜3%、1ヶ月で1〜3万円
  • カードローン年18%との比較: 名目利息は質屋が高いが、信用情報・職場バレを総合判断

短期利用 × 信用情報温存 × 即日対応 の組み合わせで使うのが、質屋の最も合理的な活用法です。長期利用や信用情報の影響を気にしないなら、カードローンの年利が有利になります。

関連する選択肢は、質屋が初めての人向け完全ガイド質屋と買取の違いを徹底比較10万円を即日調達する現実的な選択肢5つ も参考になります。実際に質屋を探すには エリアから質屋を探す からお近くの店舗を確認してください。


免責事項

本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の法律・金融相談を提供するものではありません。実際の金利・査定額・借入条件は店舗によって異なります。シミュレーションの数値は質屋営業法および実務上の中額融資相場に基づく目安です。

最終更新日: 2026年4月28日