「機種変更で余ったiPhone、いま売ったらいくらになるのか相場を調べている」「家族から譲り受けた旧iPhone、買取に出すか迷っている」「サブ機のiPhone 13を手放そうか検討中」——iPhoneは中古市場が活発で、査定相場を調べてから売却を検討する方が多い代表的な家電です。

ただ、iPhoneは 世代が新しいうちに売ると数万円単位で損する ほど値下がりが速く、一方で「いまは現金が必要だが、しばらくしたら戻ってくる予定」というケースもあります。本記事では、iPhone 16/15/14/13の世代別査定相場と査定アップのコツに加えて、「売却する前のもう一つの選択肢」として 質屋(質入れ) の使い方を実務目線で解説します。

なぜ「売る前に質入れも検討する」価値があるのか

iPhoneを現金化するときに見落とされがちなのが、「売る」と「質入れ」の決定的な違いです。同じ「現金を手にする」行為でも、その後に何が残るかが大きく異なります。

観点売却(買取)質入れ
受け取れる金額査定額の100%査定額の50〜80%が上限(必要な分だけ選べる)
品物の所有権失う(買取店へ)保持(返済で取り戻せる)
シリアル/IMEI中古市場に流通する流通しない
値下がり耐性売却額は市場相場に直結借入額は契約時に固定、保有を続けられる
信用情報影響なし影響なし
何度も繰り返せるか一度きり取り戻し→再質入れで何度でも

質屋は質屋営業法に基づく合法業態で、品物を担保にお金を借りる仕組みです。返済すれば品物は戻り、返済できなくても取り立てはなく、品物の所有権が質屋に移って完結します。CIC・JICC・KSCといった信用情報機関への照会・登録は一切ありません。

iPhoneのように値下がりが速い資産では、「売るタイミング次第で数万円損する」リスクがあります。質入れなら借入額は契約時に固定されるため、保有を続けながら短期の資金需要に対応でき、相場が落ち着いたタイミングで売却するか手元に戻すかをあらためて選び直せます。

また、質入れは 借入額を融資枠の上限まで使う必要がない のも実用的です。たとえばiPhone 16 Proの査定額が12万円・融資枠10万円でも、本当に必要なのが3万円なら3万円だけ借りられます。月利は借入元本にのみ発生するため、必要最小限の借入で利息を抑えられる設計になっています。

さらに、買取に出すとシリアル番号やIMEIが中古市場に流れ、第三者の手に渡ります。質入れなら期限内に返済すれば店頭からそのまま手元へ戻り、個体情報は流通しません。盗品疑いを避けたい・データ漏えいリスクを最小化したい方には質入れが優位です。

iPhoneを質入れする典型パターン

パターン1: 機種変更で旧iPhoneが余る

新機種購入後の旧機種活用。

  • iPhone 16購入後、自分で買い替えた旧iPhone 14が手元で未使用
  • 仕事用スマホ更新でプライベート機が余る
  • 家族から譲り受けた旧iPhoneが家にある
  • 旧機種は値下がりが速いため、早めの活用が有利

パターン2: 急な現金需要で手元のiPhoneを活用

数万円単位の即日資金確保。

  • 月末の家賃支払い・公共料金
  • 急な医療費・通院費の立て替え
  • サークル合宿・旅行の追加費用
  • 給料日までのつなぎ資金

1〜5万円程度の少額需要に向きます。

パターン3: サブ機・予備機の現金化

複数台保有のiPhone活用。

  • 仕事用・プライベート用で2台保有のうち1台
  • 予備として保管していたiPhone
  • 中古購入したサブ機

iPhoneのモデル別査定相場

iPhone 16シリーズ(2024年9月発売)

モデル容量質入れ相場買取相場
iPhone 16 Pro Max256GB13〜18万円18〜25万円
iPhone 16 Pro256GB8〜13万円12〜18万円
iPhone 16 Plus128GB6〜9万円9〜13万円
iPhone 16128GB5〜8万円7〜11万円

最新世代は値下がりが緩やかで質屋でも高額査定が期待できます。

iPhone 15シリーズ(2023年9月発売)

モデル容量質入れ相場買取相場
iPhone 15 Pro Max256GB8〜12万円12〜16万円
iPhone 15 Pro256GB6〜9万円9〜12万円
iPhone 15 Plus128GB4〜6万円6〜8万円
iPhone 15128GB3〜5万円5〜7万円

iPhone 14シリーズ(2022年9月発売)

モデル容量質入れ相場買取相場
iPhone 14 Pro Max256GB5〜8万円8〜11万円
iPhone 14 Pro256GB4〜6万円6〜9万円
iPhone 14 Plus128GB2.5〜4万円4〜6万円
iPhone 14128GB2〜3.5万円3〜5万円

iPhone 13/12/SE(旧機種)

モデル容量質入れ相場
iPhone 13 Pro256GB3〜5万円
iPhone 13128GB1.5〜3万円
iPhone 12128GB1〜2万円
iPhone SE(第3世代)128GB1〜1.5万円

世代が古くなるほど査定額の落ち幅が大きいため、早めの活用が有利です。

iPhoneのモデル別査定額相場の比較ビジュアル
iPhoneのモデル別査定額相場の比較ビジュアル

質入れ前に必ずやる5つの準備

準備1: Apple IDのサインアウト

アクティベーションロックの解除が必須 。サインアウトしないと質屋側で動作確認ができず、査定不可または大幅減額になります。

  • 設定 → 一番上の「Apple ID」をタップ
  • 一番下の「サインアウト」を選択
  • パスワード入力で完了

準備2: 「iPhoneを探す」を無効化

「探す」機能が有効だと第三者が利用できません。

  • 設定 → Apple ID → 探す
  • iPhoneを探す → オフ
  • パスワード入力で完了

準備3: データのバックアップ

質入れ後にデータ復旧は不可能。

  • iCloudバックアップ(設定 → Apple ID → iCloud → iCloudバックアップ)
  • iTunes/Finderでのローカルバックアップ
  • 写真・連絡先・メッセージの個別バックアップ

準備4: 初期化(出荷時設定にリセット)

すべての設定・データを削除。

  • 設定 → 一般 → 転送またはiPhoneをリセット
  • すべてのコンテンツと設定を消去
  • パスワード入力で完了

初期化後の電源オン状態で店舗に持参するのが理想です。

準備5: 付属品・購入証明書の用意

査定額アップに直結。

  • 純正箱・冊子・ステッカー
  • 純正Lightning/USB-Cケーブル
  • SIMピン
  • 純正イヤホン(同梱モデルのみ)
  • 購入証明書(領収書・レシート)
  • AppleCare+契約証明(あれば)

査定額を上げる7つのコツ

コツ1: 純正箱・付属品を全て揃える

純正箱・冊子・ケーブル・SIMピンが揃っているだけで 査定額が10〜20%アップ 。中古市場で「箱付き」「フルセット」表記の品物は高値で売れます。

コツ2: 画面・本体の傷を最小化

ケース・保護フィルム使用で日常的な傷を防ぐ。査定時に傷が多いと「中古ランクB/C」となり減額。

  • 画面ヒビ・割れ:5,000〜2万円減
  • 本体傷(角・側面):3,000〜1万円減
  • ボタン・カメラの傷:5,000〜1万円減

コツ3: ストレージ容量の大きいモデルが有利

256GB・512GB・1TBは128GBより査定が1.5〜3割高い傾向。容量別に在庫の少ないモデルは特に高評価。

コツ4: バッテリー最大容量を確認

設定 → バッテリー → バッテリーの状態 で確認。

  • 90%以上:査定額そのまま
  • 80〜89%:5〜10%減
  • 80%未満:「要交換」表示で15〜25%減

コツ5: SIMフリー版を選ぶ

キャリア版(ドコモ・au・ソフトバンク)よりSIMフリー版が高評価。SIMロック解除済みであれば査定額に大きな差はありません。

コツ6: 購入証明書を持参

正規購入の証明があれば、盗品リスクの懸念がなくなり査定額アップ。Apple Store領収書・キャリア請求書のいずれでも有効。

コツ7: 複数店舗で見積もり

質屋ごとに月利・査定基準が異なります。事前電話で2〜3店舗の見積もりを取ることで、最適な条件を見つけられます。

「質入れ」で資金化する具体的なシミュレーション

ケース1: 自分で買い替えた旧iPhone 14 Proで4万円のつなぎ資金

項目内容
モデルiPhone 14 Pro 256GB(自分で買い替えた旧機種、SIMフリー、バッテリー92%)
状態純正箱・ケーブル・SIMピン揃い、画面傷なし、本体若干の傷
査定額5万円
借入額4万円(査定額の80%)
月利5%
借入期間1ヶ月
利息合計2,000円

1ヶ月の利息2,000円 で4万円の即日調達。次の給料日で返済→iPhoneを取り戻す設計です。買取に出すと旧機種は値下がりが速いため、保有しながら短期の資金需要だけ補う使い方として合理的です。

ケース2: 家族から譲り受けたiPhone 16 Proで10万円の中額融資

項目内容
モデルiPhone 16 Pro 256GB(家族から譲り受けたサブ機、SIMフリー、バッテリー98%)
状態純正箱・全付属品揃い、画面・本体傷なし
査定額12万円
借入額10万円(査定額の83%)
月利4%
借入期間2ヶ月
利息合計8,000円

最新型のフルセット状態なら、中額融資レンジで月利4%の借入が可能です。融資枠10万円のうち本当に必要なのが5万円なら、5万円だけ借りて月利息は2,000円に抑えられます。

iPhoneを質入れする時の注意点

注意1: アクティベーションロック解除を忘れない

サインアウト・「探す」無効化を忘れると、質屋側で動作確認ができず 査定不可または50%以上の減額 になります。来店前に必ず実施を。

注意2: 期限内返済を計画する

質屋営業法第19条により、原則3ヶ月の質流れ期限を超えると品物の所有権が質屋に移転します。iPhoneは値下がりが速いため、長期化すると延長利息も累積。短期返済が鉄則です。

注意3: 偽造品・盗品は預けられない

質屋は古物営業法・盗品等取締法の管理下。正規購入のiPhoneのみ が対象で、購入証明書がないと査定額が下がります。

注意4: SIMカードを抜いて持参

SIMカードは個人情報の塊。必ず抜いて持参し、契約中のキャリアでの利用継続を確保してください。

質屋を初めて使う方へ

質屋(しちや)は 都道府県公安委員会の許可 を受けて営業する合法業態で、質屋営業法に基づき品物を担保にお金を貸し出します。

主な特長は以下のとおりです。

  • 返済できなくても取り立てなし(質流れで完結し、品物の所有権が質屋に移転)
  • 信用情報機関に登録されない(CIC・JICC・KSCへの照会・登録なし)
  • 本人確認のみで審査不要(職業・収入・信用情報を問わない)
  • 30分〜1時間で現金化(来店即日対応)
  • 必要な分だけ借りられる(査定額の枠内で借入額を選べ、利息を最小化できる)

質屋は対面取引が原則のため、最寄りの店舗に持ち込むのが第一歩です。質屋営業法の概要や利用の全体像は 質屋が初めての人向け完全ガイド で詳しく解説しています。

質屋利用の流れ

ステップ1: 事前確認

  • 取扱可否・概算査定額を電話で確認(モデル名・容量・状態を伝える)
  • 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード等)を準備
  • iPhoneと付属品(箱・ケーブル・SIMピン・購入証明書)を持参
  • Apple IDサインアウト・「探す」無効化・初期化を完了

ステップ2: 査定と借入額の合意

  • 店頭でiPhoneの動作確認・付属品確認
  • バッテリー最大容量・画面/本体の傷・モデル/容量で査定
  • 月利・質流れ期限・延長条件の説明
  • 借入額の合意(融資枠の範囲内で必要な金額を指定)

ステップ3: 現金受け取り

  • 質札の発行
  • 現金を即日受け取り(30分〜1時間)

ステップ4: 期限内の返済と受け戻し

  • 元金+利息を持参
  • 質札と引き換えにiPhoneを受け戻し

よくある質問(FAQ)

Q1. iPhoneは買取と質入れどちらが得ですか?

完全に手放してよい品物なら 買取 が最大金額(査定額の100%)です。短期で取り戻したい・シリアルやIMEIを中古市場に流したくない・信用情報を汚さずに資金化したいなら 質入れ が優位です。短期で取り戻せる前提なら、迷ったらまず質入れを検討するのが値下がりが速いiPhoneとの付き合い方として合理的です。

Q2. Androidスマホも質入れできますか?

できますが、iPhoneより査定額は低めの傾向。Galaxy S・Pixel・Xperia等のフラッグシップ機は対応店舗があります。事前確認を推奨します。

Q3. ジャンク品・画面割れiPhoneも質入れできますか?

店舗によります。動作するジャンク品 は1〜3割の査定額で受け付ける店舗もあれば、不可の店舗も。事前電話で状態を伝えて確認してください。

Q4. キャリア分割払い中のiPhoneは質入れできますか?

分割払い中のiPhoneは質入れできない ケースが多くあります。ローン残債がある=所有権が完全には自分にないため。一括購入・分割完済済みのiPhoneを使ってください。

Q5. iPhoneの「ネットワーク利用制限」とは何ですか?

キャリアが「分割代金未払い」「赤ロム」と判定した端末のフラグ。○判定なら問題なし、△or×判定は査定不可となります。質入れ前にIMEIで確認できます。

Q6. AppleCare+は査定に影響しますか?

影響します。AppleCare+契約中なら 修理保証 がついており、査定額が5〜10%アップする店舗もあります。契約証明書を持参してください。

Q7. 月利5%は本当に相場ですか?

iPhone単体の質入れ(数万円規模)では月利5〜7%が相場です。借入額が大きくなるほど月利は下がる傾向。事前に複数店舗で見積もりを取ることを推奨します。

Q8. 質流れ後のiPhoneはどうなりますか?

質屋が所有権を取得し、店頭販売・ネットオークション等で換金されます。借入額以上の売却益が出ても残金は返金されません。質流れ前に必ず連絡を取って延長相談を。

Q9. 査定額の上限まで借りないといけませんか?

借りなくて構いません。借入額は融資枠(査定額の50〜80%)の範囲内で自由に選べます。査定額12万円・融資枠10万円のiPhone 16 Proでも、必要なのが3万円なら3万円だけ借りればよく、月利は借入元本にのみ発生します。「必要最小限を借りて利息を抑える」のが質入れを賢く使うコツです。

Q10. 預けた後に取り戻し→再度預け直すことは可能ですか?

可能です。返済して品物を取り戻した後、別の資金需要が発生したときに同じiPhoneを再度質入れできます。繰り返し利用も問題ありません。サブ機として保有を続けながら、必要なときだけ何度でも資金化できる柔軟性が質入れの特長です。

Q11. 売却と質入れで個体情報の扱いはどう違いますか?

買取はiPhoneのシリアル番号・IMEIが買取店から中古市場に流通し、第三者の手に渡ります。質入れは期限内に返済すれば店頭から直接手元へ戻り、個体情報は外部に流れません。盗品疑いを避けたい・データ漏えいリスクを最小化したい方には質入れが優位です。

まとめ:iPhoneは「売る」前に「保有しながら借りる」も選択肢

iPhoneの査定相場は世代・モデル・容量・状態で決まります。値下がりが速い資産だからこそ、売却の前に「短期だけ預けて取り戻す」選択肢を持っておくと損失を抑えられます。

  • iPhone 16最新型: 質入れ5〜18万円/買取7〜25万円
  • iPhone 15: 質入れ3〜12万円/買取5〜16万円
  • iPhone 14: 質入れ2〜8万円/買取3〜11万円
  • iPhone 13以前: 質入れ1〜5万円
  • 査定アップのコツ: 付属品揃い・傷少なめ・大容量・バッテリー90%以上・購入証明書

事前のApple IDサインアウト・「探す」無効化・初期化 は必須準備。データのバックアップを取った上で来店してください。即日対応で信用情報にも影響しないため、住宅ローン・教育ローンの審査控えにも安心して使える担保品です。

実際にお近くの質屋を探すには、エリアから質屋を探す からアクセスできます。質屋は都道府県公安委員会の許可制で、店舗ごとに査定基準・取扱経験が異なるため、事前に2〜3店舗で見積もりを取ることが推奨されます。

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免責事項

本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の法律・税務相談を提供するものではありません。実際の査定額・借入条件は店舗・iPhoneの状態によって異なります。記載の相場は2026年4月時点の目安であり、新機種発売・市場変動で変わる可能性があります。

最終更新日: 2026年5月2日