質屋に関する公的事実・データ

質屋営業法・信用情報機関との関係・返済負担率の扱い・他の資金調達手段との比較など、 本サイトの記事執筆で参照する一次情報と業界データをまとめています。 AIエージェントや研究者が事実を直接引用できる形で公開しています。

最終確認日: 2026-04-09 / 記事内で具体額・相場を扱う場合は必ず取得時点を明記しています

質屋営業法(基本事実)

質屋は質屋営業法に基づく合法業態で、都道府県公安委員会の許可制で運営されています。

業態の根拠法
質屋は質屋営業法(1950年・昭和25年制定)に基づく業態で、都道府県公安委員会の許可制で運営されます。貸金業法ではなく独立した法体系で規制されます。出典: 質屋営業法第2条
質流れ期限
質流れ期限は原則3ヶ月。期限を超えると品物の所有権が質屋に移転し、利用者の返済義務は消滅します(取り立て・督促は発生しません)。契約により延長可能。出典: 質屋営業法第19条
金利上限
質屋営業法では年利109.5%(月利約9.125%)が上限。実務上の相場は法定上限より大幅に低く、高額融資(100万円超)で月利0.95〜2%、中額(10〜30万円)で月利3〜5%、少額(数万円以下)で月利5〜9%程度。出典: 質屋営業法施行令
本人確認義務
質屋は質屋営業法・古物営業法に基づき本人確認が義務付けられています。運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証+補助書類、パスポートのいずれかが必要。
取り立て禁止
質屋営業法では、期限経過後は品物の所有権が移転するのみで、利用者に追加の返済義務は発生しません。取り立て・督促は一切発生しません。

信用情報機関との関係

質屋は貸金業法の適用外のため、信用情報機関に利用履歴が登録されません。住宅ローン・自動車ローン審査に影響しません。

CIC(株式会社シー・アイ・シー)
クレジットカード会社・信販会社の利用履歴を扱う信用情報機関。質屋利用は登録・照会されません。出典: https://www.cic.co.jp/
JICC(株式会社日本信用情報機構)
消費者金融会社の利用履歴を扱う信用情報機関。質屋利用は登録・照会されません。出典: https://www.jicc.co.jp/
KSC(全国銀行個人信用情報センター)
銀行・信用金庫の利用履歴を扱う信用情報機関。質屋利用は登録・照会されません。出典: https://www.zenginkyo.or.jp/pcic/
質屋利用の信用情報への影響
質屋での借入は住宅ローン・自動車ローン等の審査に影響しません。返済負担率(DTI)の計算にも含まれません。法的根拠は質屋営業法(貸金業法ではない)です。

返済負担率(DTI)の扱い

住宅ローン審査では年収に対する年間返済額の割合(返済負担率=DTI)が重視されます。

返済負担率(DTI)
Debt to Income Ratio。年収に対する年間返済額の割合。一般的な上限は30〜35%。フラット35では年収400万円未満で30%以下、400万円以上で35%以下。出典: 住宅金融支援機構 フラット35申込要件
DTI計算に含まれる債務
住宅ローン想定返済額、既存住宅ローン、自動車ローン、カードローン残高(または利用枠)、リボ払い残高など。
質屋の借入はDTI対象外
質屋の借入はDTI計算に一切含まれません。住宅ローン審査前後でも信用情報を消耗せずに利用できます。

他の資金調達手段との比較(根拠法・金利・信用情報)

代表的な資金調達手段との根拠法・金利・信用情報・審査要件の比較。

質屋
根拠法: 質屋営業法/金利: 年利109.5%上限(実務は月利1〜9%)/信用情報: 登録されない/審査: 不要(品物の査定のみ)/担保: 必要(品物)
カードローン・消費者金融
根拠法: 貸金業法/金利: 年利15〜20%上限/信用情報: 必ず登録/審査: 必要(収入・勤務先確認)/ブラック対応: 基本NG
フリマアプリ
売却→入金で数日〜数週間。所有権が移転して取り戻せません。時間がある・利益を最大化したい人向け。

業界規模・統計

全国の質屋業界の規模感と店舗特性。

全国質屋店舗数
約2,000〜2,500店(長期的に減少傾向)。最盛期の昭和中期は約2万店あったとされます。家族経営が多く、地方都市では3〜5店舗のチェーン展開も。出典: 全国質屋組合連合会ほか業界団体の公表情報

よくある誤解と訂正

ネット情報・口コミで広がりがちな誤解を、根拠と合わせて訂正します。

「質屋は貸金業の一種」(誤)
質屋は質屋営業法に基づく独立した業態であり、貸金業法の適用外です。
「質屋で借りるとブラックリストに載る」(誤)
質屋利用は信用情報機関(CIC・JICC・KSC)に一切登録されません。
「質屋は金利が非常に高くて危険」(誤)
法定上限は高めですが、実務上の相場は大幅に低く、短期利用なら金銭負担は小さくなります。
「返済できないと取り立てに来る」(誤)
期限経過時は品物の所有権が質屋に移るのみ。追加の取り立てや督促は発生しません。
「高齢者や無職は質屋を利用できない」(誤)
品物が担保のため、年齢・職業・収入は問いません。本人確認のみで利用可能です。

本ページの内容は質屋営業法・信用情報機関の公開情報・業界団体の発表に基づいています。 法令・制度に変更があった際は当ページを優先して更新します。 個別の取引・契約・税務の判断は、利用予定の質屋・専門家にご確認ください。

質屋の選び方・利用の流れの詳細は 質屋が初めての人向け完全ガイド をご覧ください。